蔵前「生駒軒」でタンメンを食べた|三筋の町中華で味わう野菜たっぷりの塩スープ

料理・食べ物

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台東区三筋、蔵前橋通りと清洲橋通りの交差点近くにある町中華「生駒軒 蔵前店」。

「生駒軒」は都内の下町に点在する町中華の屋号です。チェーンのように見えて各店は独立した経営で、店ごとに味も雰囲気も違うのが面白いところ。今回は夕食にタンメンを食べに寄りました。

生駒軒 蔵前店のタンメン

野菜がこんもり。生駒軒のタンメン

運ばれてきたタンメンは、澄んだ塩味のスープに炒め野菜がこんもりと載った、見るからに町中華らしい一杯。具材はキャベツ、もやし、ニラ、にんじん、キクラゲ、豚肉と盛りだくさんです。

スープはあっさりした塩味で、炒めた野菜の甘みがしっかり溶け込んでいます。シャキシャキのキャベツともやし、コリコリしたキクラゲの食感の違いも楽しく、食べ進める手が止まりません。

タンメンの野菜のアップ

麺は中太で、スープとよく絡みます。卓上にはラー油や酢、胡椒などの調味料が並んでいて、途中でラー油をひと回しすると香りと辛みが加わって、また違った表情に。最後まで飽きずに食べ切りました。

定食やセットも充実の町中華メニュー

メニューは麺類だけでなく、定食や半チャーハンとのセットなど、町中華らしい顔ぶれが揃っています。今日はタンメン単品でお腹いっぱいになりましたが、次に来る機会があれば半チャーハンとのセットも試してみたいところです。

三筋と小島町、二つの古い町名の境目で

お店の住所は「台東区三筋1丁目」ですが、昭和39年(1964年)の住居表示が実施されるまで、このあたりは「浅草小島町一丁目」でした。住居表示によって浅草小島町は現在の小島一・二丁目と三筋一・二丁目に分かれ、お店のある場所は三筋側に入りました。

小島町の始まりは江戸時代、元禄5年(1692年)とされます。もともと沼地だったこの土地を、新堀の浚渫(しゅんせつ)を手伝った3人の町人が拝領して町を開いたのが始まりで、三味線の形に似ていたという「三味線堀」を掘った土で沼を埋め立てた、という説もあります。名前の由来は、開発に関わった小島屋由之助とも。低地を埋め立てて町をつくる、下町らしい成り立ちです。明治5年(1872年)には周囲の武家屋敷地を合わせて「浅草小島町」となりました。

一方の「三筋」は、江戸時代に同心の組屋敷や書院番組・大番組の屋敷が並び、屋敷の間を3本の道が縫うように通っていたことから「三筋組屋敷」と呼ばれたのが由来です。古くは鳥越神社の境内だった土地で、いまも鳥越祭の季節には一帯が熱気に包まれます。歌人の斎藤茂吉が若い頃に暮らしたのもこの三筋で、三筋二丁目には歌碑も残っています。

つまりこのタンメンは、旧小島町と旧三筋町、ふたつの古い町名の境目あたりで食べる一杯でもあります。箸を進めながら地名の重なりを思うのも、この界隈を歩く楽しみのひとつです。

店舗情報

  • 店名:生駒軒 蔵前店
  • 住所:〒111-0055 東京都台東区三筋1-11-12
  • 電話:03-3864-4950
  • 営業時間:11:00〜15:00/17:00〜20:30
  • 定休日:水曜日
  • アクセス:都営大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町」駅、都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅からいずれも徒歩約10分
  • Googleマップ:生駒軒 蔵前店の場所を見る

※営業時間・定休日は変更になる場合があります。訪問前にご確認ください。

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近所にふらっと寄れる町中華があるのは、やっぱり心強いものです。ごちそうさまでした。

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