今回は北海道旭川市の隠れた名店「自由軒」でのカレー体験をお話しします。昭和24年(1949年)創業の老舗洋食店で味わった、心に残る一杯の物語をお聞きください。
自由軒でのカレー体験記
旭川の中心部、5条通8丁目の細い路地を入ったところにひっそりと佇む「自由軒」。看板を見つけるのに少し苦労しましたが、それもまた旅の醍醐味というものです。
店内に足を踏み入れた瞬間、まさに「昭和」の空気が漂っていました。カウンター席に座り、迷わずカレーライスを注文。待つこと約15分、運ばれてきたカレーは、見た目こそシンプルながら、深いコクと懐かしさを感じさせる逸品でした。
ひと口食べて驚いたのは、その優しい味わい。昭和生まれの私には、まさに「おふくろの味」を思い出させる温かさがありました。具材の豚肉は柔らかく煮込まれ、玉ねぎの甘みが絶妙にバランスを取っています。これぞ、時代を超えて愛される味だと実感しました。

自由軒 基本情報
店名 | 自由軒(じゆうけん) |
---|---|
住所 | 北海道旭川市5条通8丁目左2号 |
電話 | 0166-23-8686 |
営業時間 | 11:30-14:00、17:00-20:30 |
定休日 | 日曜日 |
価格帯 | 1,000円~2,000円 |
「孤独のグルメ」聖地として名を馳せる名店
自由軒が一躍有名になったきっかけは、テレビドラマ「孤独のグルメ」の正月スペシャルで取り上げられたこと。五郎さんが味わったセット(カニクリームコロッケとホッケフライの組み合わせ)は、今や看板メニューとなっています。
創業から76年以上、三代にわたって受け継がれてきた味は、まさに旭川の食文化の象徴。初代が旧第七師団の社交場「偕行社」で腕を振るっていたという歴史も、この店の重みを物語っています。
カレーだけでなく、ポークチャップ、ロースカツ、そして名物のカニクリームコロッケなど、どれも昭和の洋食文化を今に伝える貴重な味わいです。特に、厨房から聞こえる大将の笑い声は、この店の温かい人柄を表しているようでした。
旭川観光の魅力
自由軒での食事を楽しんだ後は、旭川市内の観光スポットを巡ることをおすすめします。旭川は北海道第二の都市として、多彩な魅力を持つ観光地です。
旭山動物園
日本最北端の動物園として知られる旭山動物園は、動物の自然な行動を観察できる「行動展示」で有名。特に冬のペンギンの散歩は必見です。
旭川ラーメン村
醤油ベースの旭川ラーメンを楽しめる8店舗が集まったグルメスポット。自由軒とはまた違った旭川の味を堪能できます。
上野ファーム
北海道ガーデン街道の一つ。四季折々の美しい花々が楽しめる英国風庭園で、特に夏場の訪問がおすすめです。
旭川市科学館「サイパル」
プラネタリウムや体験型の展示が楽しめる施設。家族連れにも人気の観光スポットです。
旭川のおすすめ宿泊施設
宿泊施設運営の経験から、旭川での滞在におすすめのホテルを厳選してご紹介します。立地、サービス、コストパフォーマンスの観点から選びました。
星野リゾート OMO7 旭川
おすすめ度:★★★★★
2018年開業の新しいホテル。旭川駅から徒歩13分の好立地で、モダンなデザインと充実したサービスが魅力。朝食ビュッフェでは地元食材をふんだんに使用。
天然温泉 プレミアホテル-CABIN-旭川
おすすめ度:★★★★☆
旭川駅から徒歩3分の好アクセス。天然温泉とサウナが24時間利用可能で、旅の疲れを癒すのに最適。展望レストランでの朝食も評判です。
天然温泉 神威の湯 ドーミーイン旭川
おすすめ度:★★★★☆
ドーミーイン系列の安定したサービスが魅力。最上階の天然温泉大浴場からは旭川市街を一望。夜鳴きそばのサービスも人気です。
JRイン旭川
おすすめ度:★★★☆☆
旭川駅直結の抜群のアクセス。シンプルながら機能的な客室で、ビジネス利用にも最適。コストパフォーマンスに優れています。
宿泊施設選びのポイント
観光コンサルタントとして、旭川での宿泊施設選びで重視すべき点をお伝えします:
- アクセス: 旭川駅周辺が便利。レンタカー利用なら駐車場完備の施設を
- 温泉: 北海道の寒さには温泉が一番。疲労回復にも効果的
- 朝食: 海鮮を中心とした北海道グルメが楽しめる施設がおすすめ
- コスパ: 長期滞在なら機能的なビジネスホテルも選択肢に
旭川へのアクセス情報
飛行機でのアクセス
- 旭川空港 – 新千歳空港に次ぐ北海道第二のハブ空港
- 東京(羽田・成田)から約1時間35分
- 大阪(伊丹・関空)から約2時間
- 名古屋(中部国際空港)から約1時間45分
- 空港から市内まではバスで約40分
JR利用でのアクセス
- 札幌から: JR函館本線で約1時間20分(特急利用)
- 新千歳空港から: 札幌経由で約2時間30分
- 本州から: 青森→函館→札幌→旭川のルート
車でのアクセス
- 札幌から: 道央自動車道経由で約1時間40分
- 新千歳空港から: 約2時間
- レンタカーでの観光なら、道北エリアの周遊にも便利
旭川観光のベストシーズン
夏季(6月~8月)
最も観光に適した時期。上野ファームの花々、旭山動物園での動物たちの活発な様子が楽しめます。自由軒での食事も、暖かい季節なら路地散策も含めて楽しめるでしょう。
秋季(9月~11月)
紅葉の美しい季節。大雪山系の紅葉は格別です。気温も過ごしやすく、温かいカレーが一層美味しく感じられる時期です。
冬季(12月~3月)
旭山動物園のペンギンの散歩、雪まつりなど冬ならではの魅力が満載。自由軒の温かい洋食が身体に染み渡る季節です。
春季(4月~5月)
雪解けとともに訪れる北海道の短い春。観光客も比較的少なく、落ち着いて自由軒の味を楽しめます。
まとめ:旭川旅行で味わう昭和の魅力
旭川市の「自由軒」でのカレー体験は、単なる食事以上の価値がありました。昭和24年から続く老舗の味は、現代の私たちに「本当の豊かさ」とは何かを教えてくれます。